活字+人類。本の紹介ブログです。
かつじんるい。
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楽園まで
2011年 09月 10日 (土) 21:05 | 編集
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雪が降り続ける世界。左右で虹彩の色が異なるオッド・アイの人間は、人を超えた異能を持つがために悪魔と呼ばれ、教会によって厳しい狩りが行われていた。オッド・アイの少女・ハルカは心を失った双子の弟ユキジを連れて、教会から逃れるために旅をしていた。彼らが目指すのは古くから語り継がれている安息の土地・楽園。二人は道中、放浪する青年・ウォーテンと出会う。二人が悪魔であることを知っても態度を変えなかった彼を信用して、ハルカは彼と行動を共にするようになる。一方、悪魔を駆る役目を担う「狩人」の青年ルギは、教会に疑問を抱き始めていた。ハルカとユキジは、楽園の在り処を知るが、「狩人」たちに追い詰められて……。

あらすじ自体はかなりライトな感じがしますが、立場の違う人たちの葛藤に面白さを感じるのでそこに期待して読んでみました

感想は中々といった感じです
個人的にはもうちょっと一人一人掘り下げていたらより面白かったかな

しかしどうしようもならない世界への鬱々とした感情を他の弱者に向けることで平和を保つ
というのは実際でもありえることだろうなぁと思いました

そこらへんは戦争を平和のためにショーにし、人為的に行っているという
森博嗣さんのスカイ・クロラを思い出しました

自分よりひどい目にあってる人がいると思うことって人にとっては大事なんだろな

鏡姉妹の飛ぶ教室 佐藤友哉
2010年 05月 22日 (土) 20:27 | 編集
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誰もが三百六十五日分の一日で終わる予定でいた六月六日。鏡家の三女、鏡佐奈は突然の大地震に遭遇する。液状化した大地に呑み込まれていく校舎を彩る闇の色は、生き残った生徒たちの心を狂気一色に染め上げてゆく―。衝撃の問題作、『クリスマス・テロル』から三年の沈黙を破り、佐藤友哉が満を持して放つ戦慄の「鏡家サーガ」例外編。あの九〇年代以降の「失われた」青春のすべてがここにある。

私「鏡家サーガ」全く読んだことないんですよね
例外編だというのにホント申し訳ない・・・

言葉遊びとか大好きなのでこの話も好きでしたね
しかし本気の本気何々については本の中の話としてはふつうに読んだけど
実際になにか感じるってことは全くありませんでしたね

で、この本のラストまであともうちょい!
ってとこで寝るか寝ないかの時刻になっちゃったんですよ
で、私佐藤友哉さんの本は初めてだったんですよ
なので佐藤さん節を知らなかったために

読み進めてラスト
ちょっと後悔しましたね
中々寝付けなかったとです
そーくるかー・・・みたいなね

これが佐藤さんの本を他にも色々読んでる人なら違うんだろうけど
なんの心の準備もクッションもなく読むとうわぉぉう
そんな感じです
まぁ私個人の変な不安に襲われると眠れない度も左右してるんでしょうが

なんの予備知識もなしに挑んだからなー
図書館でたまたま見かけて魅せられて、そんな出会いだったもので


推定少女 桜庭一樹
2010年 04月 24日 (土) 14:25 | 編集
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とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…直木賞作家のブレイク前夜に書かれた、清冽でファニーな成長小説。幻の未公開エンディング2本を同時収録。

これはSFの皮を被った少女小説

物語はどんどん現実離れしてSFの世界に突入していく
でも登場人物の現実味はちっとも色褪せない
むしろ色濃くなっていくほど

誰もが一度ちらりとでも感じたような感情がこの本には詰まってる
私はつい最近までこの主人公のいたような現状にいたわけだけど
自分を投影するというより
自分の周りの人たちを見た気がする
あの時あの子達はこんな感情を抱えてたんだろうなって

自分も同じ年代であるのに残念ながらとても共感して入り込むということは無かった
これは個人的な性格の問題だと思うけど
ただ物語の雰囲気自体には少し前のことだというのにとても懐かしさを覚えた

そしてこの本について語るにおいて外せないのは
3つのエンディングだと思う
もちろん1が作者の最も始めの終わりなわけだけど
3つあって終わるそんな感じがするのも確か

3のすとんと終わる感じも安心できていいけど
1の不安定な消えるような感じも描かれた人物たちを体言しているようでいいと思う

大人になってからまた読んでみたい
きっとかなり感じ方が変わると思う


探偵・花咲太郎は閃かない 入間人間
2010年 04月 01日 (木) 13:25 | 編集
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「推理は省いてショートカットしないとね」「期待してるわよ、メータンテー」ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査が大事件となる事務所に勤め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。…にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるや、期待に目を輝かせて見つめてくる。刹那の閃きで事態を看破する名推理で、最良の結末を提供してくれるのだろうと。残念ながらぼくはただのロリコンだ。…っと。最愛の美少女・トウキが隣で睨んできてゾクゾクした。でも悪寒はそれだけじゃない。ぼくらの眼前には、なぜか真っ赤に乾いた死体が。…ぼくに過度な期待はしないで欲しいんだけどな。これは、『閃かない』探偵物語だ。

・ロリコンが半端ない
・エリオット何してる
・誤植が大胆すぎる

主にこの3つが大きく私の頭を占めちゃってます

まず1つ目、あらすじからしてすごい色物な雰囲気してますが
逆に思いっきり過ぎて拒絶感はあまりありませんでした
本格ミステリだと思って読むとガッカリします
これは登場人物のかけ合いを楽しむって感じの種類の本です

個人的には「電波女と青春男」よりこっちが好きだな
で、この作品、ちゃっかり電波とコラボしてます
電波で出てくる人が出てきてます
これが2つ目です
エリオット何してる

別に読む必要がめちゃくちゃあるって訳でもないけど
「電波女と青春男」読んでるとニヤニヤできる箇所が数箇所あります
新参者は歓迎しないぜ!
って感じがしてちょっとそこはやだなぁ

3つ目
初版を買った方はみなさんお分かりでしょう
盛大に誤植してらっしゃいます
最初はわざとかと思いました
そこらへんは2巻のあとがきで作者さんも触れてます

うん
中々なんじゃないかな
ミステリ目当てで読んだ人はがっかりだと思うけど
そもそも設定からしてそんな雰囲気してるから
そういう人も少ないと思う

それに私は逆に無理矢理閃くというよりも
一貫して閃かなかったこの話は好感がもてます
かけ合いも好みですしね

奇談蒐集家 太田忠司
2010年 03月 29日 (月) 13:28 | 編集
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“求む奇談!”新聞の片隅に載った募集広告を目にして、「strawberry hill」を訪れた老若男女が披露する不思議な体験談―鏡の世界に住まう美しい姫君、パリの街角で出会った若き魔術師、邪眼の少年と猫とともに、夜の町を巡る冒険…謎と不思議に満ちた奇談に、蒐集家は無邪気に喜ぶが、傍で耳を傾ける美貌の助手が口を開くや、奇談は一転、種も仕掛けもある事件へと姿を変えてしまう。夜ごと“魔法のお店”で繰り広げられる、安楽椅子探偵奇談。

私は太田さんの「甘栗と金貨とエルム」に惚れ込んでいますが、
この作品は甘栗のように独特の比喩に感嘆、ということはありませんでした
むしろ全く比喩表現はないです

訪問者と蒐集家のエビス、助手の氷坂のやり取り
そのやり取りにホームズ辺りのヴィクトリア朝から切り抜いて現代に貼り付けたような奇妙な違和感を感じます
まぁそこがこの作品の1つの味であると思います
が、それがラストではかなり重要というかそういうことかーってなります
あ、そっち?
みたいな納得

この作品は途中で飽きてしまう可能性が非常に高い
同じ手法の短い話がいくつも繰り返されるのですが
ミステリをよく読む人なら半分読めば顛末が分かってしまいます
なので単調すぎて読むの止めちゃおうか、って考えちゃう人が結構多いと思います

ですが、この作品はラストまで読むかどうかでかなり印象が変わります
最後まで同じって訳ではないのです
ここはぐっとこらえて最後まで読むのもまた一興
人によって結局面白くなかったじゃんっていう意見もあるでしょうが
私は最後まで読んでよかったーって満足して本を閉じることができました

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